KPI・指標設計の基本方針
Trust Taiwanは、ESG開示の要件と現場実務を橋渡しするために、測定可能で再現性のあるKPIを設計します。 「何を」「どの粒度で」「どの頻度で」「誰が」集計・検証するのかを明確化し、監査・デューデリジェンスに耐えるデータ運用を実現します。
KPIは フレームワーク適合 と データ真正性検証 を軸に定義。 目的(投資家説明、規制対応、サプライヤー管理 など)に応じて、調査スコープと整合をとりながら段階的に導入します。
フレームワーク適合を見る データ真正性検証を見るKPI設計の中核アプローチ
重要課題に直結するKPIの抽出
事業特性と利害関係者の関心(投資家・顧客・規制)をマッピングし、GRI/SASB/TCFDなどで要求される観点を重ね合わせてKPI候補を抽出します。
- ビジネス影響 × 社会・環境影響 の二軸評価
- 台湾固有の規制・慣行(例:環境許認可、労務制度)を反映
- 半導体・製造業など産業別要件はSASBを参照
計測単位・頻度・起票責任の明確化
KPIの算定式・測定単位・データ源・頻度(例:月次・四半期)・責任部門を定義。属人性を排し、再現可能なオペレーションに落とし込みます。
- 算定式と係数の固定化(基準年、原単位、境界条件)
- 収集フローの図示化(システム出力/手入力/添付証憑)
- レビュー権限(一次入力→部門承認→統括レビュー)
検証容易性と変更管理
データ辞書と変更履歴を整備し、外部レビュー(監査・DD)に備えます。 クロスチェックや抽出検査の観点は データ真正性検証 に準拠します。
- データリネージ(起点→集計→開示)を可視化
- 係数・境界条件の変更履歴をバージョン管理
- サンプリング検査用の証憑フォルダ設計
短期是正と中長期目標の両立
現場の改善を促す「運用KPI」と、経営の方向性を示す「戦略KPI」を層別管理。 予実モニタリングの設計は、M&AやPMIでの統合KPIにも応用します。
参考:M&A関連のKPI設計・統合作業に関する知見は MA-TW(外部) をご参照ください。
KPI定義サンプル(概要)
| カテゴリ | KPI名 | 定義/算定式(概要) | 測定頻度・責任 |
|---|---|---|---|
| 環境(E) | GHG総排出量(tCO₂e) | Scope1+Scope2+一部Scope3(カテゴリ選定)。係数は国際基準に準拠。 | 四半期/環境管理部 |
| 社会(S) | 重大労働事故件数 | 当該期間の重大事故件数(基準は社内定義)。是正措置の実施率を併記。 | 月次/安全衛生委員会 |
| ガバナンス(G) | 取締役会ESG監督頻度 | ESG関連議題の年間上程回数。KPI・リスクレビューの実施記録を添付。 | 年次/ガバナンス担当 |
| サプライチェーン | SAQ回収率・是正完了率 | 対象サプライヤーに対する自己申告(SAQ)回収率とCAPA完了率。 | 四半期/調達部 |
実装にあたっては、KPIごとに「データ源」「算定式」「レビュー手順」「証憑保管場所」を記載した KPI定義書(データ辞書)を整備します。必要に応じて データ真正性検証 と連動した 抽出検査・クロスチェックの計画を組み込みます。
KPI・指標設計に関するご相談
Trust Taiwanは、フレームワーク要件と現場実務を踏まえたKPIを設計し、監査・DDに耐える運用へ落とし込みます。 初期設計から定着支援までお気軽にご相談ください。
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